FXで大損

FXで大損しない!儲けることより証拠金を減らさない秘訣

FX相場で生き残り、利益を上げていかれるようになるためにもっとも重要なのは儲けの方法を身につけることもさることながら、証拠金を闇雲に減らさないことが重要なのです。それができる個人投資家は長く相場に生き残ることができているのです。

FXで勝ち残る最大のポイントは証拠金管理にあり

証拠金を減らさないトレーダーこそ相場に生き残るトレーダー

FX投資には毎年多くの個人投資家が参入してきています。とくにアベノミクスがスタートした2013年以降はドル円が大きく上昇したことを受けて個人投資家も近年になく為替相場に興味をもって新たにFX投資にエントリーしてきているのですが、残念ながらほぼ9割近い新規参入者は3ヶ月から半年以内に証拠金をすべて使い果たして相場から撤退を余儀なくされているのです。

上がるか下がるかの50%の確率で売買が行われる為替投資の世界で、なぜここまで離脱者が多いのでしょうか?それは多くの新規参入の個人投資家が自らの証拠金の管理に失敗してしまうからにほかなりません。つまりFX投資で勝ち残るためには売買手法をあれこれ覚えるよりも、まっさきに自分の力で証拠金管理ができるようにならなければならないのです。

FX投資で大きな利益を上げられた個人投資家は異口同音に証拠金を減らさないことは利益を上げることよりも数段難しいといいます。これは自分で設定した自己ルールを徹底的に守りぬかなければ実現できないことで、多くのトレーダーはこれを守ることができないのです。具体的にはどのように証拠金を管理したらいいのかについてお話しましょう。

証拠金の利用の仕方をしっかり見につけよう

損失は証拠金の2%から5%以内に収める努力

まずFX投資をする際に自分で決めなくてはならないのは証拠金がいくら減ったら損切りをして相場から撤退するかを厳密にきめなくてはなりません。

たとえば10万円の投資資金をもって1000通貨単位でのドル円の売買をするとします。2%の損失がでるということは2000円ですし、5%というのは5000円の損害が出たら一旦とにかく損切りをしなくてはならないというのが自己ルールということになります。

便宜上5%を自己ルールとして決定したとしても、多くの個人投資家は5000円を超えた損失がでても、そのほとんどが損切りができずにそのまま含み損をかかえてしまうことになります。まずこれが相場に生き残れない第一歩ということになってしまいます。守れないルールを決めてもなにも意味はないからです。FX相場を管理していくのはまさに自分自身です。自分で決めたルールが守れないこと自体が相場に負ける第一歩になっているのです。

自分で売買しようとする取引量で最大損失がいくら出るのかを掌握

ドル円は最近ではほぼ1日に80銭程度上下に動くといわれています。たとえば1万通貨単位でドル円を買うとした場合、間違ってもっとも高いところで買ってしまいそのまま放置して損失が80銭の下落分出たとすれば、8000円の損失がでることになります。ここで仮に5%までの損失ルールが自己設定ルールであった場合、16万円の証拠金を投入してドル円1万通貨で売買をしているのであれば、これだけの損失がでても5%ルールの中に納まりますから、なんとか1日損切りをしないで様子を見ることができるということになります。

しかし10万円しか証拠金を投入していない場合には、50銭の含み損を抱えた時点でとにかく一旦は損失確定をしなくてはならなくなるのです。これが自分で売買する取引での損失額の許容量ということになるのです。自分の取引ボリュームで最大いくら損失が出る可能性があるかがわかり、しかもその手前でしっかり損失を自己ルールで確定させることができればかなり一人前のトレーダーということができます。たいしたことではないのですが、これがわかっていない個人投資家はやまほど存在し、感覚だけを頼りにして必要以上にポジションをつくってしまって大体が失敗することになるのです。

損切りはとにかく自己ルールに基づいて厳守すべし

損切りというのはほとんどすべての個人投資家は避けたいと思っている行為であることは間違いありません。したがって多くの初心者レベルの投資家は損切りを行わないまま相場がもとの価格に戻ることを待つことになるのですが、これはほかの項目でも説明したとおり、証拠金運用という視点からみると、落第の行為になってしまうのです。自分で決めたルールは問答無用で守り抜くことができなければ、ビギナーズラックでうまくいくことがあっても必ず将来的に大きく損失を出して証拠金を失い、相場から退場していくことになるのです。

不思議なことにFX投資で失敗する人たちの失敗の中身はほとんど同じです。つまりこのあたりを自己規律で乗り切れるかどうかがFX投資で相場に生き残れるかどうかの分かれ道になるのです。もちろん、四六時中自己ルールと称して損切りばかりしていては証拠金は減る一方で、損切り貧乏といった事態に陥るのはつまり売買のエントリーがうまくできていないからです。

こうして儲からない原因をひとつひとつ調べていくと、どこに問題があるのかはすぐに掌握することができるというわけです。しっかりとしたルールにのっとって売買していれば、必ず利益を回復していくことができるのです。それができないということは取引の方法とルールの遵守というプロセスに大きな問題があることにほかなりません。

自己ルールを守り正しいタイミングに売買ができれば必ず利益は増える

FXの相場が動く要因としては主要国の経済指標や要人の発言、地政学リスクなど実にさまざまな要素が絡み合いますから、まったく想定外のことで大きく上昇してしまったり大暴落になったりすることがあるのは事実です。

しかしそれを恐れていては何もできません。そうしたリスクをカバーしてくれるのがあらかじめ設定しておくストップロスの存在なのです。全体の証拠金から5%損失がでるところにしっかりストップロスを入れ、それが履行されれば、もちろん証拠金自体は減ることになりますが、次のチャンスに残った95%の証拠金で取り返すチャンスが訪れることになるのです。

多くの成功した個人投資家はこうやって利益を増やしているものなのです。

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