販売応援の副業

販売応援

休日買い物へ行くとよく目にされる光景だと思いますが、店頭には店舗スタッフとは別に、おびただしい数の販売応援スタッフが接客をしています。それが販売応援と呼ばれる業務です。販売応援の最大の長所は、比較的短時間で高収入を得ることができる点です。副業としてはもちろん、失業保険受給中の方でも週20時間以内の勤務であれば就労することが可能です。この機会に検討してみるのはいかがでしょうか?

概要(販売応援とは)

主に土日祝、店頭で商品をご案内するスタッフ業務のことです。売れ筋商品や人気商品、特別な知識を要する商品には、企業側が販売応援スタッフを雇用し、更なる販売促進を図ります。

雇用形態は直雇用のアルバイト、派遣会社に登録しているスタッフの場合が多いですが、特に大型家電量販店では、平日は営業担当、土日のみ販売応援、という方もよく目にします。(販売促進や市場の動向をチェックするのが目的)

販売応援を行う商品は多岐に渡ります。家電量販店のケータイ売り場を筆頭に、オーディオ系、パソコン、キッチン家電、マッサージ器具、アクセサリーを扱うスタッフ、また、スーパーでの試食・試飲スタッフ、クレジットカードの勧誘業務、キャンペーンガール(俗にいうキャンギャル)等、扱っている商品や店舗での華やかさにかなりの差異を感じるかもしれませんが、全員企業側が販売促進を目的として店舗へ送り込んでいる応援スタッフなのです。

販売応援の求人が見つからない場合は、派遣会社の「単発」枠の仕事に登録しましょう。販売応援は慢性的に人員が足りていない状況なので、すぐに仕事を紹介してもらえるはずです。

始めるのに必要なもの・知識

体力(副業の場合尚更)

販売応援は通常7-8時間労働(8-9時間勤務、1時間休憩)です。その間四六時立ち続け、声を出し続けます。学生さんが多い仕事ですが、副業で販売応援をするのはかなりの体力を必要とすること必須です。特に普段オフィスワークの方が初めて販売応援をする場合、まさに足が棒になります。まずは1日中売り場に立ち続ける仕事に慣れることが第一関門です。(何度か勤務するうちにすぐ慣れますので、ご心配なさらずに。)

収入を得たい気持ちには痛いほど共感しますが、最初のうちは土日どちらか1日のみ勤務し、徐々に体を慣らしていくことをお勧めします。

笑顔、愛嬌

笑顔はビジネスのマストアイテムなので説明を割愛します。

販売応援は、お客様に商品を購入していただく仕事です。お客様の心を鷲掴みにするようなとびっきりの笑顔で接客に挑んで下さい。以前、某アパレルメーカーに勤務していた際「笑顔トレーニング」なるものが存在し、徹底的に笑顔の作り方を練習させられ、体に浸透させられました。そのくらい笑顔は接客業において重要視されます。

最低限の礼儀やマナー

お客様と親しくなることと、無礼であったり馴れ馴れしい態度をとることは、全く別です。あまりにも言葉遣いが悪い、だらしない、無礼な接客は、お客様を不快にさせてしまいます。

ユニフォームを順守する、清潔感ある容姿

売り場に立った以上は、企業の「顔」です。企業側から服装の指定があるはずなので、順守しましょう。(靴の種類、パンツやシャツの色等)順守することも仕事のうちです。

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大抵の場合事前研修が設けられ、商品知識についての勉強会が行われるので、仮に担当商品に関する知識に乏しくてもご心配なさらずに。研修よりも、売り場に立ち実際に商品に触れてみることが最も勉強になったりもします。また、特別なスキルを求められる商品はそれほど多くありません。商品知識やスキルよりも、頑張ろう、売ろう、と懸命に仕事に取り組む姿勢が何よりも大切です。

収入アップのコツ

企業に貢献し、信頼を勝ち取る

確実に売上を伸ばす(=企業に貢献する)ことが、企業や派遣会社からの信頼を勝ち取ることに直結します。それにより仕事の依頼が激増します。売上額に応じてボーナスに支給がある企業、または時給がアップする企業も数多く存在します。

一度引き受けた仕事は絶対に休まない

販売応援の仕事は学生の方がとても多いです。そのため、頻繁に仕事をキャンセルする学生さんも中にはいます。社会人ならば当然ですが、たとえ副業だとしても仕事は仕事です。給与は労働に対する対価です。仕事に対する責任感を維持し続けてください。一見当然のことのようですが、それだけでも企業や派遣会社からの信頼を得ることができ、積極的に仕事を紹介して頂けます。

向いている人、向いていない人

販売応援の存在意義を忘れずに

販売応援はなぜ必要なのでしょうか?あるいは、どのような商品に企業は販売応援をつけるのでしょうか?大まかに、以下の4つに分類されます。

  1. 売れ筋商品、注目商品、主力商品の売上拡大
  2. 同業他社企業との差別化
  3. 販売応援をつけなければ確実に回転しない商品の販売促進を図る
  4. 専門スキル、専門知識を要する商品

販売応援スタッフが求められるのは、主に1-3に該当する商品です。特に重要なのは3です。

(例)白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)、マッサージ器具、試食・試飲

上記製品の販売応援は大抵1店舗に1メーカーしか割り当てられません。同業他社との競合(他のメーカーでも販売応援をつけている場合)もあります。その中でも、自分の企業の売上を確保することが販売応援の仕事です。販売応援の任務は、「売って売って売りまくる」ことです。販売のエキスパートです。自分はそのために企業から店舗へ送り込まれた人間であるということを決して忘れないでください。

売るだけではなく、企業の「顔」だという意識を忘れずに

平日は全く関係ない仕事をしていたとしても、一度売り場に立てば、あなたも企業側の人間であり、企業の「顔」となります。その企業イメージは商品にも結び付き、売上に深く関係があります。

というのも、接客したお客様が後日商品を購入しにご来店されることが度々あります。(これを「戻り」といいます。)企業イメージは戻り率に大きく影響します。たとえ自分の実績には無関係であったとしても、自分の接客が戻りに繋がるように尽力する-その心構えが肝要です。

上記2つの姿勢で仕事をすることが可能であればどなたでも販売応援はできます。

コミュ障だからこの仕事に適性がない、というわけでは決してありません。お客様の注目を引き付けるのも、回数をこなせばコツが掴めます。また、接客にはその人特有の癖があります。販売スキルが高いスタッフの接客から何かを学び真似をしてみる、といった努力も惜しまないよう心掛けましょう。

ちなみに、容姿の端麗さと売上が比例関係にあるとは一概にいえません。どんな商品でも一生懸命説明してくれたり笑顔で接客してくれると、お客様は嬉しいものです。自分も買い物をする時はお客様です。自分がされると嬉しいような接客を心掛けられる方は向いていると思います。一度軌道に乗れば売上に対する責任感が生じ、遣り甲斐を見出すことができます。普段人と話すことができるのならば、ぜひ挑戦してみてください。

リスクと注意点

土日就労したため疲労困憊状態で平日を迎え、本業に悪影響を及ぼしているようでは本末転倒です。先程も述べましたが、1日中立ち続ける仕事は予想外に辛いです。体調管理には十分に気を付けてください。

また、派遣会社から紹介された仕事の場合、交通費が支給されないことがよくあります。同様に、残業代が支払われないことも多々あります。必ずしも勤務地が「駅チカ」とは限りません。特にケータイスタッフの場合、バス、電車を乗り継ぐ遠方のスーパーで勤務することも多々あります。仕事によりけりなので、事前に条件を確認してから依頼を受けるようにしましょう。

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