副業の確定申告の書き方、間違えやすい6つのポイント
副業での収入が年間20万円を超えると確定申告の義務が発生します。しかし、副業を始めた方の中には確定申告は初めてといった方も多く、初めての場合は確定申告の書き方って分からないものですよね。そこで今回は、確定申告の書き方と間違えやすい6つのポイントをご紹介いたします。
副業の確定申告は義務
確定申告の義務と概要
- 副業での所得が年間20万円を超えた場合は確定申告の義務が必要になります。所得とは、収入から経費を差し引いた金額の事です。
- 確定申告は2月15日から3月15日までに行わなければなりません。
- 確定申告の書類は「第一表」「第二表」「収支内訳書」の三点になります。
それでは、これらの書類を提出する際の書き方について、いくつかの注意点を解説していきます。
副業の確定申告の書き方、間違えやすい6つのポイント
1)継続して収入がある場合はB様式を利用
確定申告の書類には、A様式とB様式があり、A様式は雑所得での確定申告に利用し、B様式は継続収入のある事業所得です。
こう聞くとA様式を選んでしまう事もあるのですが、副業でも継続した収入がある場合は、記入項目が多く広い対象者に向けられたB様式は選んでおいたほうが間違いありません。
ちなみにA様式は、一般的には年金受給者や医療費控除、住宅ローン控除を受けるサラリーマンの方が利用し、B様式は個人事業主やフリーランスの方による利用が多い傾向にあります。
2)確定申告は白色で
確定申告の種類には青色申告・白色申告の二種類があります。
青色申告は、所得が多い方はより多くの控除を受ける事が出来るのですが、帳簿をつける義務があったり経理などの処理で手間がかかってしまうため、副業で稼いでいる程度であれば白色にした方が良いでしょう。
逆に青色にした方が良い人は、経理経験があり慣れてる人で経理に時間を割く事が出来る人や、フリーランスでの収入が65万円以上の人は最大65万円まで控除が可能なため、青色申告を考えてみても良いと思います。
3)収支内訳書はできるだけ経費で計上しよう
まずは収支内訳書を書きます。
- 最初に前の年の1月1日から12月31日までの収入を計算し、記入しましょう。
- 次に副業をする際にかかった経費の項目と金額を記入していきます。この時に、経費として計上できる物はできる限り経費として計上しましょう。
例えば家で仕事をしていた場合、家賃を自宅兼オフィスとしで計上する事もできます。また、インターネットを使って副業を行った場合は、パソコンの本体代金や通信料なども経費として計上する事もできます。
こういった経費で落とすことのできる物はできるだけ経費で落とすことが理想なのですが、各税務署のさじ加減による部分もある為確認しておくと良いでしょう。家賃や光熱費にに関しては一部を経費として認める場合が多いです。 - そして、記入した収入から経費を引いた物が「事業所得」となるのでこちらも記入しましょう。
4)第二表を書く際の準備は早めに
収支内訳書の記入が終わったら次は第二表の記入に移ります。
- 第二表の書き方は、得意先に送って貰った支払い調書に記入されている、収入額や源泉徴収額を記入していき、さらにその合計金額を記入しましょう。
- 次に保険会社などから送られてくる控除証明書に記載されている各項目を転記していくだけで第二表は完成です。
この様に第二表の記入は簡単で書き方も分かりやすいため、すぐに終わる内容になっているのですが、各項目の記入に必要になる「控除証明書」や「支払い調書」を早めに手にしておく事が必要です。
確定申告のギリギリの日付で送付を申請しても確定申告の締め切りまでに間に合わないなどのケースが考えられるためです。
5)払いすぎた税金が戻ってくる口座は必ず記入しよう
第二表の記入が終了すると、いよいよ最後の第一表の記入になります。
- まずは収支内訳書に記入した、所得と収入を第一表に記入しましょう。
- 次は社会保険料控除と生命保険料控除、基礎控除38万円の合計金額を所得控除額として記入しましょう
- 所得から所得控除額を引いた金額が課税される所得金額になります。
- 一年間の申請納税額の決定は、先ほど出した課税される所得金額に5%から40%に6つの段階に分かれている所得税率をかける事で所得税額を出す事ができます。
- そしてこの所得税額から特別控除や源泉徴収税額引いた金額が申請納税額になります。
- 申請額がマイナスになった場合は、その分の税額の払い戻しが行われます。この際に振り込みを希望する口座の記入をする必要があるのですが、忘れる方も多いため、口座の記入は確実に行いましょう。
- 申請額がプラスになった場合は、納める納税額に記入し、納税をする必要があります。
6)ネットオークションなどでの収入は課税されない
例えば副業での所得が19万円だとした場合、残り一万円の所得で確定申告が必要になります。
そこでネットオークションやフリーマーケットで家庭で不要になった衣料品や電化製品などを出品し、1万円以上の収入を得た場合は確定申告は必要ありません。家庭内の不用品などの処分などにネットで売買する際は原則非課税となり、確定申告の必要はありません。
しかし、他の場所から仕入れ、転売したりネット上で店舗を作った場合は課税対象となり確定申告が必要になるため注意が必要です。
また一つの商品で、30万円以上する骨董品や、絵画などの品物に関しては課税対象となってしまうため、家庭内からでた不用品だとしても確定申告が必要になります。
まとめ
副業の確定申告の際に意識しておく事
- 副業を始めたばかりの初心者の方であれば、白色申告のB様式で確定申告しておけば間違いないでしょう。
- 収入―経費=所得といった、所得と収入の関係性に関しても間違えてしまう方も多いため所得の書き方についても注意が必要です。
- 確定申告は期間が定められているため事前に用意するべき書類は早い段階で用意しておく事で、確定申告に間に合わないなどのトラブルを回避する事ができます。
- 経費で落とせる項目は各税務署に確認しておき、できる限り経費で計上しておく事で、節税をする事ができるため、念のため領収書は全て取っておくと良いでしょう。
- ネットオークションやフリーマーケットといった場所で、不用品を売った場合に限り非課税となり、確定申告の必要はないのでせどりでの副業を行っている場合はしっかりと区別しておくと良いでしょう。
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