アフィリエイトの始め方5つのポイント スマホ編
アフィリエイトを始めるのであれば、スマートフォンは無視できない存在です。いまやモバイルアクセスがPCアクセスを上回る時代。いかにモバイル環境を意識してサイトを作れるかが、アフィリエイトの成否の鍵を握るでしょう。ここでは、スマホ対応のアフィリエイトサイトを作る際のポイントをご紹介します。
アフィリエイトを始めるならスマートフォン対応が必須
「あらゆるデバイス」で快適に利用できるサイトを作る
これからアフィリエイトを始める人には、好機となるでしょう。スマートフォンによるインターネット利用率が急速に伸びています。モバイル環境からのサイトアクセスが過半数を越し、ECショップでもスマホ経由で物が売れる時代になりました。数年前では考えられなかったほどに、スマートフォンの影響度が増しています。
このように聞くと「じゃあスマートフォン専用のウェブサイトを作ればいいんだ」と思う人も多いのですが、これは誤解です。収益を最大化させるには「すべてのデバイス」に対応させたサイトを作る必要があります。つまり、PCからでもスマホからでも、あるいはタブレット端末からでも快適に利用できるサイト作りが欠かせないのです。じつは、スマートフォンを意識して設計されたサイトは、パソコンでも読みやすいのが特徴です。モバイル環境を念頭に置いてサイトを構築すれば、早い段階で他の競合サイトとも差をつけられるでしょう。
スマホ対応はこれだけ押さえれば大丈夫
1.スマホ広告のあるASPに登録する
まずは、スマートフォン向けのアフィリエイトプログラムにどのようなものがあるのかを知っておきましょう。今ではほとんどのASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)がスマホ対応案件を用意しています。以下におすすめのASPとその特徴を簡単にご紹介します。
A)A8net
国内最大手のASPです。扱っている広告案件数はトップクラスです。最初はここに登録するのがおすすめです。スマホ対応の広告案件は5000件近くあり「スマートフォンオーバーレイ広告」に対応したものも徐々に増えてきています。パソコンとスマートフォンとで同じアフィリエイト案件を取り扱いたい場合は、A8netでスマホ対応のプログラムを検索しましょう。
B) Moba8net
A8netと同じファンコミュニケーションズが運営するサービスです。A8netとの違いは、よりスマートフォンに特化した案件が多くあることです。例えばiPhoneアプリやAndroidアプリのダウンロードによって成果報酬が得られるプログラムや、着メロやデコレーションメールの販売プログラムなど、スマートフォン向けならではの案件が充実しています。
戦略としては、PCとスマホの両輪を狙うのであればA8netを中心に、ゲームアプリのレビューサイトなどスマホ向けに特化するのであればMoba8netをメインで利用するのが良いでしょう。なお、A8netとMoba8netの収益は合算できず、アカウントも別に取得する必要があります。この点だけは注意しましょう。
C) Googleアドセンス
コンテンツ系の情報サイトでは、Googleアドセンスがメインの収益源となります。スマートフォンの主たる利用目的は「暇つぶし」です。ゆえに情報発信型のネットメディアとスマホの相性は極めて良いです。(NAVER まとめやライフハッカーのようなサイトをイメージしてみてください)
Googleアドセンスでは「クリック報酬」によって収益が発生します。ブログメディアやエンタメ系の情報サイトで稼ぐのであれば、アドセンス導入を検討してみましょう。(なお、アドセンスは、PC・スマホ・タブレットすべてのデバイスに対応しています)
D) nend
Googleアドセンスと同じく、クリック報酬型のASPです。スマートフォンに特化した広告を配信しています。オーバーレイ広告なども設置でき、クリック率も比較的高いのが特徴です。ただしクリック単価は、現状ではGoogleアドセンスが最も優秀です。nendはGoogleアドセンスと併用して使うといった利用法が一般的です。
他にもASPはたくさんありますが、ひとまずは上記4つを押さえておけば大丈夫です。スマホ対応アフィリエイトで稼ぐ戦略は以下の3通りです。
- 物販系アフィリエイトで、パソコンとスマホの両方に対応させる(A8netに登録する)
- スマホ特化のアプリレビューサイトなどを作る(Moba8netに登録する)
- スマホからのアクセスを中心に見据えたウェブメディアを作る(Googleアドセンス、nendに登録する)
2. スマホ経由で稼げる商材を見つける
スマートフォンでどのような商品がよく売れるのかを知ることはとても重要です。PC経由で売れる商材とスマホ経由で売れる商材とには、傾向の違いがあるからです。スマホユーザー向けにアフィリエイトをする際に、売れやすい商材について見ていきましょう。
A ) 健康食品や化粧品のトライアルセット
スマホでは「高額商品は売りづらく、安価な商品は売りやすい」という法則があります。(さすがにスマホで1万円を超えるものを買うのは勇気が入りますよね)狙い目は「500円モニター募集」などの初回お試しコースのある商品です。健康食品や化粧品系のジャンルでは、このようなトライアルセットの案件が多く見られます。
興味深い傾向としては、PC向けでは「青汁やアンチエイジング化粧水」などの40代~50代女性をターゲットとした商品が売れるのに対して、スマホ向けでは「グリーンスムージーやニキビケア」などの10代~30代女性をターゲットとした商品もよく売れます。スマホ利用率は20代では94%を超えています。若者向けの商品をアフィリエイトするのであれば、スマホからのアクセスを強く意識した方が良いでしょう。
B) 飲食店・旅館・航空券の予約購入サイト
スマートフォンを視野に入れた場合に、意外と成約率が高いのが「飲食店、旅館、航空券などの予約購入サイト」の紹介案件です。これらは出先でスマホを使って情報検索することが多く、なおかつ「早めに予約しておきたい」という需要があるためスマホとの相性は抜群です。
もし旅行宿泊系の情報サイトを作るのであれば、上記の他に「カーシェアリング」「カーナビアプリ」「地図アプリ」のプログラム案件も合わせてチェックしておくと良いでしょう。ユーザーの悩みを解決するために何を紹介できるのか?という問いから、ぜひ連想を広げていってみてください。
C) ゲームアプリ、電子書籍サイト
先に述べた通り、スマートフォンの利用目的で首位を占めるのが「暇つぶし」です。娯楽系のゲームアプリや電子書籍サイトの紹介プログラムでも収益が見込めるのが、スマホ向けサイトの特徴です。
「無料」でアプリがインストールされるだけで、成果報酬が発生する案件も多いです。アクセス数さえ得られれば、この分野は収益を発生させるのは難しくありません。ひとつ注意点としては、アプリ案件には「成果上限」が設定されているケースがあります。成果上限付きの案件は、ある一定以上のアプリインストールが達成されたときに、広告主が広告配信を停止させることができます。したがって、サイトに掲載する広告のチェックとメンテナンスを頻繁に行う必要があります。
アプリ系の商品案件を除けば、基本的にはPCからも収益を得ることができます。スマホ向けにアフィリエイトサイトを運営する場合でも「PCユーザー」を見捨てないことが大切です。
3.WordPressでサイトを運用する
一昔前であれば無料ブログや無料レンタルサーバーを使ってアフィリエイトをする手法もポピュラーでした。しかしモバイル環境が重視される今日においては、これらの無料サービスを使うことはおすすめできません。無料ブログなどはスマホから閲覧した場合に広告が強制表示され、とても閲覧がしづらくなるからです。費用はかかりますが、独自ドメインと有料のレンタルサーバーを契約してサイト運営を行うことを推奨します。
WordPressでは多くの人気テーマが「レスポンシブデザイン対応」となっています。レスポンシブデザインでは、パソコン、スマートフォン、タブレット等あらゆるデバイスからの閲覧に対応しており、サイト管理が非常に簡単に行えます。WordPressを導入したら、まずはレスポンシブデザイン対応のテンプレートを設定しましょう。以下におすすめのものをいくつか挙げます。
- Simplicity
内部SEO施策済みで、デザインも使い勝手の良いシンプルなテンプレートです。小テーマやスキン機能もあり、カスタマイズもしやすいです。シェアボタンが標準装備されていたり、Googleアドセンス広告設置を考慮した設計となっていたり、記事の行間や余白感が初期設定でとても読みやすい設定になっていたりと、至れり尽くせりです。無料のWordPressテンプレートのなかでは最もおすすめできます。迷った場合はSimplicityを使いましょう。 - STINGER5
WordPressテーマでは長らくSTINGER3が絶大な人気を誇っていたのですが、そのバージョンアップにあたるSTINGER5が正式公開されました。レスポンシブデザイン周りが改善され、スマートフォンでも見やすくなりました。アフィリエイターで愛用する人も多く、カスタマイズ方法がネット上でたくさん紹介されています。安定して使いやすい無料テンプレートです。 - 賢威
有料で、価格も2万円以上と高額です。アフィリエイターからは高い支持を得ています。機能は充実しており、最新版の賢威7では「ランディングページの制作」や「キャラクター型コンテンツの制作」を支援する仕組みが実装されています。初期投資を惜しまないのであれば、十分検討する価値のあるテンプレートです。
WordPressテンプレートでは、上記の3つがおすすめです。必ずしもWordPressでサイト運営しなければならないかと言えばそうでもなく、HTMLやCSSの知識のある方であればスマホ対応の静的サイトを構築しても良いですし、はてなブログの有料プランであればスマホ版で表示される広告も非表示にできるため、これもおすすめです。
4. スマホ対応サイトを分析する
スマホ向けサイトを構築するうえで是非知っておきたいツールがあります。ひとつはGoogleのモバイルフレンドリーテストです。運営サイトのURLを入力して分析ボタンを押すと、そのサイトがちゃんとスマートフォンに対応しているかどうかをチェックしてくれます。サイトを構築したら念のためにモバイルフレンドリーテストでクリアするかどうかを確認しておきましょう。
次に、これは上級者向けですが、GoogleのPageSpeed Insightsも活用したいツールです。スマートフォンでは「ページの読み込み速度」がSEOで重要な項目となります。ページの読み込みが遅いサイトでは、ユーザーはストレスを感じてすぐに離脱してしまいます。運営サイトの読み込み速度に問題がないかどうかをこのツールを使って調べることができます。
最後に、Chromeデベロッパーツールは要チェックです。これはGoogleChromeというブラウザに実装されている機能です。Chromeのデベロッパーツールを使えば、パソコン上からでも「スマートフォンでどのようにサイトが表示されるか」を確認できます。iPhone6やNexus10、iPadなど、モバイル端末による表示の違いについても調べることができます。
「スマホ版では広告をどこに設置するのが良いのか」「文字の大きさや行間はどのように設定すればよいのか」など、競合サイトを分析する際にもChromeデベロッパーツールが大いに役立ちます。Chromeブラウザでは閲覧中のサイトで「F12」キーを押すだけでデベロッパーモードに切り替えることができますので、積極的に利用してみましょう。
5.スマホでも読みやすい記事の書き方を知る
記事作成のちょっとしたコツを知れば、スマホから閲覧される記事のリーダビリティを大きく向上させることができます。
まずは、記事の書き方です。スマートフォンと聞くと「ケータイ小説のように改行を多くした方が良いのかな」と思ってしまいがちですが、これは誤解です。むしろ、文章は改行を多用せずにできるだけ詰めて「150~250文字程度で1段落」とした方が、スマホでは読みやすくなります。この記事も、おおよそ150~250文字で1段落として改行しています。
次に、「見出し」「リスト」「イラストや図表」などを効果的に使うと、記事が読みやすくなります。長文記事ではとくに、ユーザーは文章を読み飛ばします。h1~h6の見出しタグを適切に使うことで閲覧ユーザーの目を留めることができますし、SEO上も効果があります。リストやイラストなども状況に合わせて活用したいものです。これらはスマホからだけではなく、パソコンからのコンバージョンを上げるためにも役立つ方法です。「ユーザーに読みやすい記事」となるよう心がけましょう。
タイトルの文字数は、一般的には「32文字以内に収めた方が良い」とされます。しかしモバイル検索では32文字では見切れる可能性が高いので24文字前後に収めた方がすっきりするでしょう。重要なキーワードはできるだけタイトルの冒頭(左側部分)に持っていくのが、検索上位を狙うポイントです。
(例)
- 悪例
「2015年版! 知らないと損してる? 各社から出ている格安スマホのプランを徹底比較してみた」(40文字)
文字数が多く「格安スマホ」「比較」の重要キーワードがモバイル検索では見きれてしまう。 - 好例
「格安スマホ徹底比較!知らないと損かも2015年最新版」(23文字)
冒頭でキーワードが表示されており、モバイル検索でも見切れる心配がない。
「ユーザーにとって読みやすいこと」が一番大切
スマホで稼げるサイトはPCでも稼げる
スマートフォンという新しいネット閲覧環境が普及した今、ウェブサイトに求められるのが「読みやすさ」です。記事が読みやすいことが、アフィリエイトで収益を上げるためにも大前提となります。伸び悩んでいるアフィリエイトサイトを分析してみると、文字サイズが小さすぎたりフォントカラーが薄すぎたりといった、ほんの些細な設定の差に原因が見つかる場合があります。
もしもスマートフォン向けのアフィリエイトサイトでうまくいかないときは「実機のスマートフォン」を使ってサイトを分析してみると良いかもしれません。どうすればサイトがもっと見やすくなるのか、を意識して改善を行うことが重要です。
是非これからアフィリエイトを始める際は「スマートフォンでも読みやすいサイト」を目指してみてください。
参考サイト
平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
スマホのみ利用が1.6倍、スマホのみ検索キーワードが7倍、ヤフーの調査にみる検索市場の将来 | Yahoo!マーケティングソリューション | Web担当者Forum
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