
不動産投資のローンの金利と審査を通りやすくする準備
メガバンク・地方銀行・ノンバンクなど不動産投資のローンを取り扱っている金融機関や金利について紹介。また、ローンが通りやすくする秘訣とは?融資を受けるために事前に準備しておきたことを解説していきます。
目次
不動産投資のローンを活用するには
融資を受けるためには事前準備が必要
物件選びと同じぐらい重要になってくるのがローンの金利です。
例え0.1%の違いでも不動産は借入金額が高額なのでキャッシュフローに大きな影響があります。そのため不動産投資家たちはローンを受ける金融機関を探すために積極的に動くのです。
メガバンクでは金利の水準も低いですが、年収や資産がなければ融資がおりません。一方でノンバンクなどは積極的に融資をつけてくれますが、全体的に金利が高くなってしまいます。金融機関ごとの特徴を把握できると自分にはどこのローンが適しているのかがわかります。
この記事では各金融機関の金利について、またローンを通りやすくするためにはどうしたらいいか?準備しておくべきことをお話ししていきます。
不動産投資の融資を行っている金融機関の比較
金融機関の特徴と金利を知っておこう
不動産投資のローン取扱っている金融機関を紹介していきます。
各金融機関にそれぞれに特徴があり、融資が受けられる条件も違ってきます。
実際の審査基準は金融機関ごとに違い、属性や年収以外にも資産や勤めている会社の信頼性にもよって融資が下りたり下りなかったりします。
絶対的な基準ではありませんが、これから融資先を探すにあたっての参考にしてください。
都市銀行
メガバンクと呼ばれる三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行。
りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行です。
全国に支店があり銀行の中でもトップレベルの銀行です。
それゆえに高属性・高収入・資産があることが求められ年収は1000万以上、資産が数千万はないと審査に通るのは難しいと言われており、金利の水準は1%台とかなり低いです。
都市銀行の中でも、りそな銀行は不動産投資の融資に積極的なので5行の中では一番融資を受けられる可能性は高いです。
反対に、東京三菱UFJ銀行は不動産投資のローンに非積極的な動向があるので難しいかもしれません。
狭き門ですが、都市銀行のローンが下りたらキャッシュフローで有利になるので高属性の方にはぜひチャレンジして欲しいところです。
地方銀行(第一地銀・第二地銀)
各都道府県の県庁所在地に本店を置く、各地方の中核金融機関です。
スルガ銀行、横浜銀行などの全国地方銀行協会に所属する64行と、東京スター銀行、関西アーバン銀行などの地方銀行協会に加盟する43行があります。
メガバンクよりは金利の水準が高いですが、1%から2%後半あたりのラインです。
購入予定の物件が地方銀行の対象エリアであることが条件のことが多いですが、最近は首都圏への融資も行っている地銀もあるので、対象エリア外でも一度相談してみると良いかもしれません。
信用金庫
信用金庫は、個人または中小企業のための共同組織で形成された金融機関のため、該当エリアの居住者・事業所を有する者やその役員、または勤労に従事するものでなければ会員にはなれません。
金利水準は都市銀行・地方銀行よりはやや高めで3%台のところもあります。
事業性を重要視しているので説得力のある収支計画が出来れば高額な融資を引き出せる可能性が高いです。
日本政策金融公庫
日本公庫は政府出資の金融公庫です。
金利の水準は1%後半ほどで固定金利が利用できて、審査も緩い融資制度もあります。
しかし、融資期間は原則10年以内です。中には10年以上~20年、借りられるものもありますが基本的に10年以内で返済計画が立てられる場合のみ、利用すると考えておいた方が良いでしょう。
ノンバンク
預金業務をしていない金融機関のことで、セゾンファンデックス、三井住友トラスト・ローン&ファイナンスなどがあります。
金利水準はもっとも高いですが、平均にしたら約4%台が目安でしょうか。
その代わりに最も融資が受けやすいです。高金利の分、キャッシュフローが悪くなります。もしも上記の金融機関にすべて断られた場合の最後の手段として、ノンバンクを利用することをオススメします。
融資を通りやすくする準備
まず念頭においておきたいことは、不動産投資はたとえ副業でも立派な事業であるということです。
『物件が欲しいから』という理由でお金を借りることはできません。事業を始めるために金融機関からお金の融資を受けるのです。
ビジネスになりますから、具体的な事業のビジョンを持っていること、そしてしっかり説明して銀行に納得、賛同してもらう必要があります。
銀行は貸したお金を回収しなければいけません。属性、年収、資産などの条件から信頼できるか、安全かどうかどうかを判断しているのです。
事業主として信頼してもらう為には、以下のような準備を行っていくことが効果的です。
- 可能な限り頭金を貯める
- 事業計画をつくる
- 物件周辺の情報をまとめて提出する
- ストレスチェックを行う
ストレスチェックは耳慣れないかと思いますが、どれほど賃貸経営が悪くなってきてもキャッシュフローが回るのか、借金を返済できるのか綿密のシミュレーションをすることです。
特に重要なのは事業計画をつくることでしょう。パワーポイントなどでスライドを作りプレゼンを行うのも良いです。売上のシミュレーション、キャッシュフロー動きを綿密に計画し、将来の売り上げの見込みをしっかり示していくようにしましょう。
不動産投資のローンは慎重に
あきらめない・面倒くさがらないこと
どんなに忙しくても不動産投資のローンには慎重に、時間や手間をかけてでも動くことを強くオススメします。物件探しに気がとられてしまいますが、物件選びと同じぐらい重要なことです。
融資先は1件だけではなく出来れば何件か相談を持ち掛け、一番自分に有利な条件を出してくれる金融機関を選んでいきましょう。
正直面倒くさいですし、断られたら心が折れてしまうこともあるかもしれません。しかし、ローンがおりれば不動産投資のひとつの山場は超えたようなものです。積極的に動いていきましょう。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。