せどり
今、副業として電脳せどり(以下せどり)が注目を集めています。書店で「せどり」解説本を目にしたことがある、またはインターネットで記事を流し読みした経験がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。効率性、市場動向を考慮した仕入れを行うと、着実に副収入を得ることが可能です。少しでもせどりに興味のある方のお役に立てれば幸いです。
概要(せどりとは)
せどり(競取り、糶取り)とは、『同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人(三省堂 大辞林より)』を指すが、一般的には古本用語を元にした「掘り出し物を転売して利ざやを稼ぐ」商行為を指す言葉。 (Wikipedia引用) せどりとは、せどり行為をオンライン上で行う商行為を指します。 一般的に、商品の仕入れ先が実店舗(ブックオフ、リサイクルショップ、ドン・キホーテ等)のせどり行為をせどり、仕入れ先がオンライン上(家電量販店サイト、オークションサイト)のせどり行為をせどりと呼称するようですが、実店舗で仕入れた商品をオンライン上で販売している方も多く目にするので、その境界線は曖昧になってきているのかもしれません。 具体的に説明すると、インターネットショップやオークションサイトで市場価格よりも安価な商品を仕入れ、その商品をAmazonやオークションサイトで販売する、というのが一連の流れです。せどりと聞くと、難しそうな印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、実店舗での仕入れ→販売と本質的に変わりありません。単に仕入れ場所がネットに置き換わったものだと考えてください。 せどりのメリットはやはり、ネット上から仕入れをする事ができるため、極論家から一歩も出る事なく収入を得ることが可能である点です。また、コツを掴めば大きな利益率を得ることも可能です。
始めるのに必要なもの・知識
- パソコン(インターネット環境下)
- スマートフォン
- 商品を購入するための資金(金額はせどり商品による)
これさえあればどなたでも始めることは可能です。あまり難しく考えないでくださいね。 端末上で複数のページを開くことが多々あるため、パソコンを複数台使用する、あるいはモニター1台を併用すると尚可です。 また、ある程度のExcelスキルはリサーチの効率性を高めるのに役立ちます。(後述)
収入アップのコツ
いかに効率よく利益率の高い商品を見つけることができるか、というスキルが収入アップに直結します。 あらゆるサイトをリサーチ対象としてしまうと莫大な時間がかかります。そのためコストパフォーマンスが非常に悪く、にもかかわらず利益率の高い商品がなかなか見つからずに苛々する、という、負のスパイラルに陥る可能性大です。 副業としてせどりを行う場合、時間や目標(利益率○○%の商品を△個発見した時点で今日は終了、など)を決めて作業に線引きを行いましょう。その方が精神衛生上にも推奨です。 作業効率を高めるための工夫
ツール、拡張機能を駆使する
以下に実際せどりに使用しているツールをご紹介させて頂きます。一例に過ぎませんが、ぜひご活用ください。飛躍的に効率がアップし、的確な商品仕入れが可能となります。 ※のあるものはGoogle Chromeをブラウザとして使用した後に「ウェブストア」から拡張機能設定します。
- 右クリックからAmazon総合検索※ ※右クリックからヤフオク検索 ※右クリックから楽天市場検索 →JANコードをドラッグ→右クリックすると、各サイトの商品ページへ接続されます。素早く価格比較を行うことができます。
- FBA料金シミュレーターhttp://amzn.to/1M8oT1x →仕入れ値から各種手数料を引き、純利益を算出します。
- Amafee http://bit.ly/1M8oWu9 →当該商品のAmazon内におけるランキング、販売動向がグラフで表示される →市場での回転率の推測が易化 また、JANコードをドラッグすると他サイトの価格が画面下側に表示される拡張機能など、探せばせどりに活用できるツールがたくさん存在します。利便性を考えてぜひご自身でカスタマイズしてみてください。
事前に仕入れを行う商品のカテゴリ、範囲、仕入れ金額を限定
この「自分ルール」を設定せず、やみくもに単純利益のみを追求したせどりはあまりお勧めできません。時間が莫大にかかってしまうためです。 個人的な見解ですが、利益率や市場での回転率を考慮した際にお勧めの商品カテゴリをいくつかご紹介致します。何をせどり対象とすればよいのか見当もつかない方、ぜひご活用ください。
- キッチン家電
- 季節商品
- モニター
- 外付けHDD
- お弁当グッズ
- ゲーム機本体
- デジタルカメラ
仕入れ時期を考慮して検索
ご自身に置き換えて想像力を駆使してみてください。例えば「ボーナスが支給されるので○○がほしい」「年賀状シーズンになるので△△が必要」「寒くなるので◇◇を使いたい」といったものです。その感覚と世の消費傾向はそこまで大きくズレていないはずです。世の中のニーズと合致した商品カテゴリを検索対象にしてみてください。
タイムセール、アウトレットコーナー狙い
確実に狙い目です。確実に利益を得たい方はタイムセールやアウトレットコーナーのチェック必須です。 というのも、家電製品には新製品発売のサイクルが存在します。各家電量販店では在庫処分セールを実施するので、新製品発売前後には旧モデルが安価で手に入る、という、安易に思いつく仕組みです。 りさーチ時すでに市場価格も下がっている商品が大半ですが、その一方かなり大きな利益率の商品を見つけることもできます。 参考までに、家電製品の新製品発売時期の一例です。
- 冷蔵庫 7-8月
- 炊飯器 7-9月
- 電子レンジ、オーブン 6-8月
- コーヒーメーカー 8-9月
- ミキサー、フードプロセッサー 年中
- ホットプレート 7-9月
キッチン家電は機能的に大きく改良すべき点がないため、旧製品でも市場の回転率が高いです。そのためせどり商品としては非常におすすめです。 また、旧モデルには該当せず、売れ筋商品がタイムセール商品として販売されている場合は確実に狙い目です。根気よくリサーチしてみてください。 尚、時間が限られている場合、アウトレットコーナーでのデジタルカメラのリサーチは避けることをお勧めします。大抵の場合すでにAmazonでも価格が下落しているため、大きな利益率には繋がらないことがその根拠です。
全家電量販店のTwitterをフォロー
タイムセール開始時にツイートしている家電量販店があります。チェック必須です。高利益率商品が見つかる可能性大です。TwitterなどSNSが苦手な方も、家電量販店のみをフォローするためにTwitterのアカウントを作成することをお勧めします。
.価格リサーチ、購入した商品データをExcelにまとめておく
一度安価で仕入れることができた商品が、その店舗で再度安価で販売されるのをたびたび目にします。また、仕入れた商品の関連商品をリサーチしてみるのもよいです。 Excelにまとめる理由は以下の3つです。
- フィルター機能が案外重宝する
- あらかじめ数式を組んでおくと、計算をする時間が省略できる
- 収支計算の利便性向上を図る
データは生もの
同一商品にライバルが集中する、あるいはオンラインショップで軒並み値下げされると、一瞬で値崩れします。副業なのでどうしても時間が限られてしまいますが、「データは生もの」です。 隙間時間を用いてスマホで検索した情報をコピーしたりスクリーンショットを撮ってスマホのメモ帳へ貼り付け。その後のまとめ作業を自宅のパソコンで、等、時間との勝負だということを念頭に置いて作業してみてください。
向いている人、向いていない人
基本的にどなたにも適性はあると思いますが、利益率の高い商品をなかなか見つけられず、イライラしてしまう時期がどうしてもあります。ですが、慣れてくるとリサーチに対する嗅覚が鋭敏になります。そうなると、短時間で的確なリサーチを行うことが可能となり、着実な収入アップにも繋がります。 また、これはあらゆる職種に共通する事項ですが、
- 仕事が自分に求めていること
- 作業効率を向上させるためにはどうすべきか
上記事項に関して常に意識を張り巡らせる努力や創意工夫をする努力を怠らない事、惜しまない事はとても重要です。考えることもまた嗅覚を鋭敏にします。 個人的な経験談ですが、せどりを始めてしばらく経ち、全く商品を見つけることができなくなった時期がありました。ルーティンワークのように特定のサイト、特定のカテゴリでのみ検索をし続けていたため、検索該当商品が枯渇したからです。コストパフォーマンスが非常に悪く時間だけが過ぎていくので、何のために副業をしているのかすら分からなくなりました。 そこで私の場合ですが、せどり用にTwitterのアカウントを作成しました。それが契機となり、スランプ脱出成功しました。もしどうしてもTwitterに抵抗のある方、まずは一度使用してみてください。 使用後やはりメリットがないと判断した場合はアカウント削除すればよいだけの話です。
リスクと注意点
商品の購入額と市場での回転率を考慮せずに商品を仕入れてしまった場合、消化不良の商品を在庫として抱えてしまうことがあります。そのため市場での回転率を調べることは非常に重要です。 また、どうしても自分の興味がある分野の商品をリサーチしてしまいがちですが、少し視野を広げてみると予想外の高利益率カテゴリを発見できることもあります。「ここは収入のため」と割り切り、忍耐強くリサーチをしてみましょう。 思うように利益がでず、精神的に辛い時期もあるかと思います。 そんな時は一度作業する手を止め、ご自身のリサーチ方法、市場動向について振り返ってみましょう。 せどりで利益を得ている人は確実に存在します。 その人と比較して自分には何が足りないのかを考え何か行動してることが解決の契機となるはずです。 ただし、安直に利益を得る事を優先し、自分の予算を遥かに上回る商品を仕入れるのは危険です。 そこは焦らず、一度市場動向を確認する冷静さをお忘れなく。
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