マンション投資の失敗事例と共通する5つの理由
マンション投資で失敗する人はどんな過ちを犯しているのでしょうか?失敗事例から学ぶ5つの失敗ポイントと共通する理由を解説します。この記事を読めば、マンション投資で失敗しません。
目次
マンション投資の失敗事例から学ぼう!
失敗談こそが生きた情報になる
マンション投資の成功体験談ばかりを読んでいませんか?
成功事例から学ぶことも沢山ありますが実際のマンション投資には、耳障りが良いことばかりではありません。
これからマンション投資を始めようとしている人にとって一番怖いのは『失敗する』ということですよね。失敗事例を知り、リスクを避けられるようにすることや、対策を学ぶことはとても大切です。
そこでこの記事では、マンション投資における私の知人「Cさん」の失敗事例を載せています。
Cさんの失敗事例には、他の人にも共通する5つの失敗する理由がありました。失敗事例から5つの共通する理由をポイントとしておさえ、リスクヘッジとして身につけましょう。
マンション投資の失敗事例
有名企業に勤めるCさんはマンション投資自体には興味はなかったのですが、毎月の収入を増やしたいと思っていました。つまり副業を考えていたのです。
しかし仕事は忙しく、FX投資や株式投資のように、情報を常に追い続けなければいけない副業は難しく、手間をかけなくても出来る副業はないかと考えていたのです。
そんなある日、「マンション投資をしませんか?」という勧誘電話があり、話を聞いてみると新築投資用区分マンションの営業でした。
- 新築マンション
- RC造
- 20㎡のワンルーム
- 駅から徒歩16分とやや遠い
- 大学が近くにあり賃貸需要も高い物件
- 大手ハウスメーカーのサブリース(一括借り上げ)
サブリースとは簡単に説明すると、物件を不動産会社が、一括で借り上げし、所有者の代わりに部屋の又貸しを行うというものです。
最初は怪しんでいたCさんですが、自己資金なしでもフルローンで購入できること、家賃や管理費などの経費を引いたとしても僅かながらも利益があったこと、所得税や住民税が安くなることにメリットを感じ、また何よりも30年間、家賃の保証がされており建物の修繕やメンテナンスも行ってくれるもいう話だったので購入を決めました。
もし何かあったら売却すれば良いとさえ考えていたのです。
購入してから順調に入居者も付き、常に満室状態。入居者付けの手間もなしで“何もしなくてもお金を産み出してくれる”と、Cさんはこの物件を購入してよかったと思っていました。さらに、サブリースを契約した会社から新たに他の新築区分マンションの投資をしないかという提案もありましたが、家族に反対されたので結局購入には至りませんでした。
しかし、購入から6年目。順風満帆だったマンション投資の雲行きが怪しくなってきたのです。
担当者から突然、「近くの大学が移転し、賃貸需要がなくなり空室状態が続いている。赤字なので家賃の値下げをしてほしい。」という打診があったのです。
30年間家賃の保証はされているはずがなんと、値下げをしなければいけないという事態にーーー。
とりあえず値下げに応じたCさんですが、また1年後、再び担当者から値下げの要求がきました。
このまま値下げを続けていたら、確実に赤字になってしまいます。
なんとか、見送ってほしいと返答すると契約解除を言い渡されてしまいました。
不動産運営のノウハウもなく、困り果てたCさんは売却を検討し始めますが、物件の査定価格は築10年しか経っていないのに、購入時より800万も安い価格で、完全に損切りです。
大学の学生の移転に伴い賃貸ニーズがなくなってしまったことが物件価値を下げる大きな要因になってしまいました。
幸いCさんは買い手もなんとか見つかり。経済的に余裕があったのでマイナス部分を支払い、売却をすることが出来ましたが、マンション投資はもうこりごりだそうです。
マンション投資の失敗事例に共通するポイント
失敗ポイント①ワンルーム
ワンルームは単身の学生や社会人がターゲットになりますので、転勤や結婚、卒業などのライフスタイルの変化にともない入居と退去のスパンが短くなります。出入りが激しいのは、「空室」になるのではないかと、精神衛生上あまりよくありません。
そして、ワンルームマンションでは必ず空室が出てしまうものなのです。空室状態が度々あるとキャッシュフローも滞ってしまいます。
従って、基本的にはワンルームを購入することはオススメできません。失敗してしまう可能性つまり、利益が得られない事例が多いのです。
失敗ポイント②新築RC投資用区分マンション
Cさんは、給与所得に不動産所得を合わせて赤字にすれば所得税、住民税が安くなることに魅力を感じました。しかし、不動産所得が赤字であることは、その分キャッシュも減ってしまうことになるのです。
また新築でRC投資用物件を購入したことも失敗してしまった要因です。
新築マンションの価格の中には、チラシやダイレクトメールなどの広告宣伝費、販売のための人件費が含まれており、さらに不動産会社の利益も上乗せされることを加味すると、価格は高くなってしまいます。
つまり適正価格ではないということなのです。
失敗ポイント③サブリース契約をしてしまった
Cさんが値下げを要求されていましたが、サブリースではよくあることなのです。
入居者がいなくても家賃の85%程度(規約による)支払う保証はあるのですが、家賃が変動しない保証はないのです。しかも、家賃の保証額もサブリース会社が相場の変動に合わせて変更できてしまいたす。
つまり、サブリースをするメリットは、ほぼありません。長期的なスパンでキャッシュフローがプラスになるのなら良いかもしれませんが、なかなか難しいところでしょう。
失敗ポイント④勧誘電話にのってしまった
勧誘電話をしてくる業者すべてが悪い訳ではありませんが、悪徳業者も多いです。
もし本当に良い物件で、儲けられる話ならわざわざ勧誘電話などかける必要がありません。
基本的には、このような勧誘電話でのマンション投資の勧誘はすべてお断りしてしまいましょう。この手の営業の話術はとても巧みで上手いので、相手にすると乗せられてしまいますので気をつけましょう。
失敗ポイント⑤大学・企業・工場による賃貸需要に依存した
Cさんは、大学の賃貸需要に依存してしまっていたという点も失敗ポイントです。なぜならば大学や企業、工場などがずっとその場にあり続ける可能性はありません。
最近では工場の海外移転化や、キャンパスの都心への移転化が増加傾向にあります。それに伴い、住人がいなくなってしまった地域の賃貸物件は深刻な事態に陥っていますし、これからのリカバリーも非常に難しく、実際のところ成す術もありません。
マンション投資の失敗事例から学んだこと
知識と戦略をたてる
Cさんの失敗事例から
- 新築のマンション、特にワンルームはリスクが高い
- サブリースは契約しない
- 勧誘電話の営業には注意する
- ある特定の賃貸需要に依存しないという
失敗事例への対策方法を学ぶことができました。
人によってはこれらのこともプラスに変えられるかもしれませんが、マンション投資で失敗しないためにも、一般的には避けたほうが良いでしょう。
マンション投資の失敗する人の根本には、Cさんのように綿密な調査や情報の少なさや情報の精査が行えていない、見通しの甘さがあげられます。
しかし、知識を付け戦略をたてればマンション投資は怖いものではないのです。
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