
何事も言葉から!初心者が覚えておくべきFX用語
FXには独特の専門用語があります。為替のアナリストなどの解説を聞いてしっかりその内容を理解するためには最低限知らなくてはならない用語が存在します。覚えておきたい10のポイントをあげてみました。
FXをはじめたいと思ったら
基本用語を知ることはFXの世界を知ること
FXをはじめるのであれば、やはりこの市場と業界で頻繁に使われている言葉の意味はしっかり覚えておくことが必要となります。とりあえず覚えておきたい10のワードについて解説していきます。
FXのキーワード自体はあげだしたらキリがないほど多くなりますが、とにかく覚えておきたいのは売買に関係する用語です。こればかりは理解できないと利益確保にかかわる話になりますので十分な注意が必要となるのです。
初心者が覚えておきたい8つの言葉
1)売買の基本、ロングとショート
FXにはどの通貨ペアであっても買いと売りのポジションをもつ市場エントリーの方法があります。このうち買いを入れることをロングといい、売りのポジションをもつことをショートと呼んでいます。
この言葉を知らないと業界関係者の説明についていかれなくなりますので、まずは覚えておく必要がある基本ワードです。
2)レバレッジについて
FXをはじめとする証拠金取引はレバレッジをかけて証拠金を大きく利用できるのが大きな特徴となります。
国内のFX業者を語る上で重要なのがレバレッジ規制の問題です。国内ではレバレッジは2010年に金融庁が規制に乗り出すまでは、国内でも自由に400倍や500倍といったハイレバレッジも選択利用され続けてきました。
ところが2008年のリーマンショック後大きな損失を出した個人投資家が増えたことから金融庁がレバレッジ規制に乗り出し、2012年以降は国内では25倍のレバレッジが個人投資家に提供される最大のレバレッジとなっています。
3)ロスカット
ロスカットとは損切りのことで、投資家が自身の手で行う損切りもありますし、国内の業者が設定した強制的なものも存在します。
業者が行う強制ロスカットは、一定の証拠金維持率を下回った場合、業者の自主規制によりマージンコールと呼ばれるコーションを利用者に送り、その後さらに含み資産が増えたところで証拠金を上回らないレベルにおいて強制ロスカットを行うというものです。
一般的には投入した証拠金以上の損害が起こらないように強制ロスカットのレベルが設定されていますが、相場の大暴落が起きて値とびが生じたりしますとそれを超える損害になることもあるので注意が必要となります。
4)スプレッド
スプレッドとは通貨ペアの売りと買いの差に当たる部分のことをいいます。
もともとインターバンクがFX業者に提示してくる価格にスプレッドが含まれており、そこに個別業者が自分のマージン分を加算してくることになりために結果としてスプレッドは各社で異なるものとなっています。
また原則固定スプレッドというのは国内業者にだけ存在するもので、国内の業者は主要取引通貨のスプレッドをできる限り狭くして取引条件をよくすることで顧客の獲得に勤めている状況にあります。
5)テクニカル分析
FXの過去のデータに基づいて将来の動きを推定していくために行うのがテクニカル分析です。
このテクニカル分析にはこれまで株や為替で様々な取引手法を考えてきた開発者による多様な手法が導入されています。
現在市場で利用されているテクニカル分析手法は既に50種類近くになり、そのひとつひとつには開発者の異なる発想から様々な特徴があり、長所と短所が存在することになります。
どれが秀逸といったものでもありませんが、ひとつのテクニカル分析を使い始めたらできるだけ長く利用して相場の状況にどのような形を示すのかを理解していくことが重要になります。
6)ファンダメンタルズ分析
通貨ペアの売買取引をするにあたって、それぞれの通貨の背後にある経済的、金融的、政治的状況を分析していくのがファンダメンタルズ分析です。
米国では、2008年に起きたリーマンショック以降3度に渡る未曾有の量的金融緩和によりなんとか経済も立て直すことができ、直近ではリーマン以前より株価が上昇し、失業率も大幅に改善していることから、米国の中央銀行のあたるFRBは利上げを検討中で、そのタイミングが世界的に注目を浴びるようになっています。
この利上げタイミングは相場に大きな影響を与えることから、相場の動きが大きく変わることもあるのです。
こうした動きはチャートの流れだけでは掌握できないものであり、ファンダメンタルズの状況はFX取引では重要な要素となります。
7)順張り、逆張り
順張り、逆張りという言葉はFXだけでなく株やコモディティを含めた金融相場で広く使われています。
相場の流れについて売買することが順張りで、それとは逆方向に取引をして流れが変わるのを待つのが逆張りです。
相場は必ず流れが変わる時が到来しますので、上昇や下降のピーク時に逆張りを行うのも取引手法としては十分にありえます。
日本人の個人投資家は逆張り好きな存在ですが、海外の投資家はインターバンクディーラーをはじめとして相場が動く方向に順張りでついていき、買い上げるのがひとつの特徴となってます。
したがってFXでは市場の参加者にあわせてどちらの方向で売買したらいいのかよく考える必要があるのです。
8)スワップポイント
スワップポイントは各国通貨の政策金利の差から、安い金利の通貨を売り、高い通貨を購入するとNYタイム終了時まで保有していることによりもらえる金利差分のポイントのことを言います。
本来金利差によるポイントですからどの業者でも同じ金額を支給されるべきですが、実際は業者によって設定が異なりますので、自分で取引する通貨ペアでもっとも条件のいいところを選ぶことが重要となります。
FX売買スタイル
取引スタイルについて
FXの売買スタイルにはいくつかの典型的なスタイルが存在します。
・スキャルピング
スキャルピングとはアメリカのインディアンが頭の皮をはぐところから来ている言葉で、毎回非常に薄い利益を数十秒とか数分といった短時間に確保してそれを積み上げていく利益獲得法です。
大きなトレンドが出ない最近の相場ではこうした手法を行う個人投資家は非常に増えている状況にあります。
・デイトレード
デイトレードはスキャルピングよりはもう少し長くポジションを持つ売買方法で短時間であれば数分から1日以内で翌日にポジションを持ち越さない売買方法です。
日を跨いでポジションを保有しないため、大きな変動要因に影響されることなくトレードができるところが魅力で、スキャルピングよりも1回あたりの獲得利益も大きく設定できるのも大きなメリットとなります。
・スイングトレード
スイングトレードは数日から数週間程度をターゲットにして行う相場の波の周期の値動きを利用した売買法です。こうしたトレードではレバレッジも5倍から10倍程度に抑えながら1回で最低100PIPS以上を獲得する方法となります。
注文方法
FXの取引には様々な注文方法があります。これも覚えておいて損のないキーワードとなります。
・成り行き注文
FX相場を見てレベル感から買ったり売ったりしてみるのが成り行き注文です。
・指値
指値はあらかじめここまで下げたら買うとか上げたら売るといった事前に仕込む形での売買予約ということになります。
・逆指値
作ったポジションも思惑とは逆さまの方向に動いてしまい含み損がでたときに一定のレベルまできたら損切りするようにセットしておくのが逆指値です。
あるいは一定のレベルより相場が跳ねた場合に購入するようなときにも逆指値を利用します。
・OCO
OCOとはOne side done, then Cancel the Otherというのもので、文字通り2つの注文を出しておき、いずれか一方の注文が成約した場合には自動的にもう一方の注文をキャンセルするという注文方式です。
相場が上にいくか下にいくかわからないときに仕掛けておく手法です。
・IFD注文
IFD注文は、If Doneの意味の注文で新規の指値注文もしくは逆指値注文を発注するときに、同時に注文が成立した場合の指値や逆指値の注文まで発注できる注文形態です。
このように注文方法ひとつとっても様々なタイプがあり、こうした名称をしっかり覚えておくことがお勧めとなります。
まとめ
Portrait of a female executive / International Information Program (IIP)
言葉だけでも覚えるのは大変
ここで紹介した以外にも、FXで使われている言葉はたくさんあります。初めのうちはキーとなる言葉を覚えるだけでも、FXを始めることは出来ますが、もっと賢くスマートに稼ぎたいと思ったら、自分でも勉強してみてください。詳しくなればなるほど、FXの攻略法が見えてくるかもしれません。
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