これは常識？チケット転売は違法に当たるの？

人気グループのライブのチケットなど、頻繁に転売をしているものを見かけたりしますよね？一時期は会場前にいわゆるダフ屋と言われる人たちが多くいましたが、今はほとんどいません。これは禁止されているからなのでしょうか？現在の法律と合わせてみていきます。

チケット転売は違法？それとも問題ないの？

Thank You for Everyone Special Night with AKB48 in Tokyo DisneySea / Dick Thomas Johnson

現在のチケット転売について

転売そのものは違法じゃないことを知っていると思いますが、チケットの転売ってどうなんだろうって思ったことはありませんか？一昔前に出没していたダフ屋がいなくなったのも、摘発されたからに他なりません。

つまり公式の場でのチケットの転売は違法行為となっているのです。

ダフ屋がどうして摘発されるようになったかと言うと、本当にチケットを買いたいと思っていた人よりも早くに、正規のチケットを定価で買い占め、それを何倍にもして買えなかった人に売るということをしているためでした。

また、ダフ屋が頻繁に表に出ていた時には、裏に所属していたり繋がっている人がいたりしたので、一斉摘発されたのです。

ですが、現在もなお、ネットなどではチケットの転売はされていますよね。これはどうしてなのでしょうか？

チケット転売の秘密

Shinjuku Piccadilly / Dick Thomas Johnson

そもそもダフ屋とは？

ダフ屋と呼ばれる人たちがいましたが、彼らはどういう行為をしているからダフ屋と言われているのか知っていますか？

現在は各自治体がダフ屋の定義をこう定めています。

• 転売目的で公の場（コンビニなど）でチケットを購入する

<li公の場（イベント会場付近、最寄り駅でチケットを転売する

のいずれかに当てはまると、ダフ屋行為とされてしまいます。

法律で規制されているダフ屋行為

法律で規制されているダフ屋行為ですが、いったいどこが規制しているのかと言うと、国そのものではなく各自治体が取り締まっています。すべての自治体が条例を出しているのかと言うと、出していないところもあるのが現状。

ただし、自治体が条例を出していなくても、国が出している特定商取引法によってダフ屋行為を取り締まることもできるので、条例を作っていないからと言って野放しにする必要はありません。見つけ次第、すぐに摘発することができます。

インターネット上でのチケットの転売

チケット転売で唯一法律や条例が通用しないものがあります。それが、ネットオークションでのチケット転売。

そう、不思議な話ですがネットでならチケット販売をしても違法にはならないのです。まだ法律や条例が制定されていないだけとも言えます。

それでも頻繁に同じ人が、ネットオークションでチケットの転売をし続けていると、目をつけられてしまうことも。実際にこれまでにネットオークションでのチケット転売が摘発されたケースもあります。

また、ネットオークションで購入したチケットでは入場できないようにしてしまうこともあるため、そうなってくると買う方も嫌煙してしまいがちになる様子。

まとめ

170 – Typing / LaMenta3

インターネットでのチケット転売は違法じゃなくても…

お伝えしてきたように、ダフ屋行為は違法になりますが、インターネットでのチケット転売は今の所、違法にはなっていません。

これは、インターネットの需要が、国や地方自治体が思っている以上に加速度的なスピードで進んでいるために、取り締まりが追い付いていないだけです。数年後には取り締まれるように、何かしらの策を打ち出してくるでしょう。

そもそも転売は違法じゃないのに、チケット転売は違法になるのかの違いがわかりますか？商品の転売は不要なものを売っているのを見つけて購入し、それを欲しがっている人たちの前に色を付けて売る行為のため、特に問題はありません。

ですがチケットの転売は、買いたい人がいるにもかかわらず、その人たちを追いのけて利益を確保したいがためにチケットを購入し、数倍にもして販売をするという迷惑行為だからです。

もしチケットの転売をした人が、本当は行きたかったのに用事ができていけなくなってしまった。このままじゃチケットがもったいないから他の人に行ってほしい、という理由であれば通常は摘発されることはありません。

ただ現在は、チケット転売をしている人の真意を推し量ることはできないため、行為そのものを禁止としてしまっているのです。

話を戻しますが、インターネットでのチケット転売は違法には当たりませんが、それでもリスクが高い商品だということを理解して、それでもやるかやらないかはご自身の判断にゆだねられています。